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豊かな空間の小さな家

4人家族の住宅の平均的な面積は35~40坪位だそうですが、広くゆったりとつくると50~60坪位になり、車庫のご要望がある場合はさらに大きくなります。逆にちょっとした割り切りや合理的な考えを採り入れることで、30坪位の規模にすることもできます。
ここでは床面積が30坪(100㎡)前後の住宅の例をいくつか御紹介したいと思います。家の中心となるリビングが、豊かで広がりのある空間になっていれば、窮屈さは感じないと思います。

※下記の床面積はポーチ・テラス・小屋裏収納を含まない面積で、施工床面積とは異なります。

きっこぼっくす:33坪2階建て

建築基準法の建ぺい率規制により、1階の床面積はこれ以上大きくできませんでした。総2階にすれば部屋数を増やせたのですが、あえて2階の面積を減らして吹抜けをつくっています。和室をあきらめ、子供室も最小限の大きさですが、その代りに天井が高くて解放感と広がりのあるLDKになっています。

小住宅の吹抜けたリビング

↑ 20畳のLDKですが、吹抜けと大きな窓でそれ以上の広がりに感じます。

小住宅の吹抜けたリビング

↑ 左は約10畳の2人の子供用スペースです。子供たちが成長したので今は建具やパネルで簡単に仕切っています。

小住宅の夜景外観

LDK+寝室+子供用スペース

豊明の家:33坪平屋

広い敷地での建て替え工事でしたが、新たな造成工事を発生させないよう、元の住宅が建っていた平地部分に収まる規模で考えました。当初は2階建ても検討していましたが、ご要望を整理していく中で個室を1室減らすご判断をされ、そのことでシンプルな構成の平屋の家になりました。

自然素材のリビング

↑ 25畳のLDKと6畳の和室です。漆喰壁、無垢材の天井・床・格子戸、和紙など素材感が楽しめるインテリアになっています。

和室

↑ 子供室が空くまでの期間は、和室を寝室としても使います。個室を使いまわすことで1部屋減らすことができました。

和風の平屋住宅の玄関

↑ 奥に見えているのはリビングの天井です。部屋の仕切方を工夫すると実際以上に広く感じます。部屋を緩やかに間仕切るのは日本的な空間構成だと思います。

自然素材の平屋住宅の外観

LDK+和室+個室2

日進の家North:31坪2階建て

個室や水廻りの数を減らすと、廊下の面積も減らせます。この住宅の2階には階段をはさんで子供室が2つあるだけなので(奥に小屋裏納戸はあります)2階の面積はかなり小さいです。そのことでLDKに大きな吹抜けを造ることができました。

大きな吹抜けのあるリビング

↑ 天井の高い22畳のLDK。

大きな吹抜けのあるリビング

↑ 左手の襖を開けると和室、2階の障子を開けると子供室です。3つの個室は全てLDKとつながっており、個室の独立性が低いプランになっています。

和室と子供室

↑ お子さんが小さいので1階の和室(写真左)で4人で寝ています。将来、2階の子供室(写真右)が空けばそこを寝室にし、老後2階に上がるのが困難になった時はまた和室を寝室にする想定です。

住宅の外観

LDK+和室+個室2

日進の家South:27坪平屋

平屋をご希望されていて、庭も少し欲しいとなるとあまり大きな家にはできませんでした。しかし平屋は階段をつくらなくて良いので、自然に2階建てより小さくなります。

屋根付テラスに面したリビング

↑ LDKは19畳ですが、南側に8畳ほどの屋根付テラスがあります。

平屋住宅のリビング

↑ リビングでの視線の先は、壁に行き止まらずに空へ抜けるようになっています。

和室と子供室

↑ 3畳ほどの和室は個室としては造らず、リビングと一体の空間として造っています。(写真左)
不足気味の収納は子供室のロフト収納で補っています。(写真右)

住宅の外観

LDK+個室3+畳スペース

守山の家:29坪2階建て

3人の息子さんが独立後、部屋数が多くて持て余していた住宅を、愛犬と暮らす小さな家に建て替えました。

吹き抜けた小住宅のリビング

↑ 歳を重ねるほどに、お孫さんなど家族の人数は増えていきます。吹き抜けた広いLDKなので、ご家族や友人がたくさん集まっても大丈夫です。和室はつくらず、お仏壇もみんなが集まるリビングに置かれています。

ハイサイドライトのあるリビング

↑ 27畳のLDK。ハイサイドライトから視線が空に抜け、広がりが感じられます。

吹抜けに面した寝室

↑ テラスと吹抜けに面したロフト風の寝室です。吹抜けとの境の障子を閉めることで落ち着いた個室にもなります。

小住宅の外観

LDK+個室1

ダイナミックな空間構成や広くてゆったりしたスペースなど、大きな住宅でしかできないことは確かにあります。しかし家を小さくすることで、限りある敷地や予算に余裕が生まれ、その余裕がデザインの可能性を広げてくれます。例えば、天井の高い平屋にできたり、吹抜けをつくったり、素材や建具にこだわったり、など色々です。家を小さくすることで住まいに豊かさを与えるという考え方も、一つの選択肢だと思います。

他にも小さな家のメリットは、掃除など維持管理が楽で家事動線も短くなりますので、お忙しい共働き家庭やご高齢の方には使いやすいことです。また二世帯同居が減り平均寿命も長くなった昨今では、御夫婦2人だけで暮らす時間が長くなっていますが、その時に大き過ぎる家を持て余さなくてすみます。


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